◆ 格安デスクトップブック型パソコンの音響特性

やはり、DCオフセットが大きいようです


◇はじめに

 国内主要メーカからも、格安デスクトップパソコン(本体のみ.ディスプレイを除く.)が5万円以下で手に入るようになりました。早速、NECのMATE Jシリーズのパソコンを入手し、サウンド系の性能を調べました。なお、このパソコンはマイク端子、ライン入力端子、ライン出力端子を備えています。

(測定法については、81号を参照のこと)


◇動作音の騒音レベル

デスクトップPCの場合、通常ファンの動作音がかなり大きく、PC近傍での録音の妨げになっていました。このPCの場合は,前方50cmの位置で、

  45dB(C)、  ここに、(C)は、聴感特性を示す

  28dB(A)、  ここに、(A)は、聴感特性を示す

と、かなり小さな値を示しており、CDドライブが動作中でなければ、「静かなパソコン」といえます。


◇マイク入力系の雑音

マイク入力系の感度はやや低いようで、通常のマイクではマイクアンプを必要とするようです。録音レベルは、

マイク直付け時 音声:−20.5dBV 雑音:−70.4dBV

アンプ挿入時  音声: −5.9dBV 雑音:−64.3dBV

となり、SN比として、50〜58dB 取れることがわかります。なお、DCオフセットは、0 と良好です。


◇ライン入力系の雑音

ライン入力端子に何も接続しない(オープンの)状態では、雑音レベルが54.6dBV、DCオフセットが 949 とかなり大きく、性能は良くありません。


◇ライン出力系の雑音

音声工房で作成したトーンバースト信号を再生し、出力端子でRoland製のR-1(たより87号参照)で録音しました。その結果を音声工房で解析すると、

信号部: -8.2dBV、 雑音部: -72.2dBV

  SN比:  68.0dB

とまずまずの値が得られました。


MATE Jパソコンの評価

上記の結果から、本PC音響性能は、マイク入力系とライン出力系はかなり良いのですが、ライン入力系がDCオフセット、雑音とも悪いという「ちぐはぐ」の結果になりました。動作騒音も小さいのに、残念な結果です。